GensparkのDeep Researchがヤバすぎる件
- yuki kato
- 4月10日
- 読了時間: 3分
「本当に使えるAIリサーチって、あるんかいな?」という半信半疑の気持ちで、ある企業のマーケティングリサーチをGensparkのDeep Research機能に投げてみた。
その企業は、太陽光発電・電気設備・LED照明を主力とする「某・電気設備系企業」だ。
地方を拠点にしているけど、かなり広域に事業展開していて、売上はおそらく年商数十億円以上の規模。
■ Genspark、350以上の情報源を調査開始
最初に驚いたのが、調査対象ソース数が350を超えていたこと。
Xの投稿、YouTubeの発言、PDF資料、業界紙、地方自治体の補助金制度の記録、自社を含み競合他社の決算資料まで…
「え、そこまで見るんかい!」っていうぐらい深掘りしてくる。
たとえば、
環境省が出してる「再エネ電力比率」2023年報告書のPDF
地方自治体の太陽光パネル義務化に関する計画書
ライバル企業が公表している採用ページの情報
国土交通省の建設業人手不足統計
LEDの価格推移と輸入依存率に関する論文
…と、正直、人間がやったら2〜3週間かかるレベルの情報量を、数十分で網羅してくる。
■ 検証内容が「まるで経営会議」
中身もエグかった。
例えば、LED照明事業についてはこんな感じ
> 「国内市場における業務用LED照明は、2028年までに年間2.3%のペースで縮小傾向。価格下落とメンテナンス重視の顧客増加により、施工後サポート体制が鍵になる。」
さらに、電気設備工事に関しては
> 「2024年の建設業界人材不足率は35%。平均年齢は49.1歳。今後5年で職人リタイア数が加速するため、自社育成型の職人採用を補助金活用で行うモデルが有効。」
かなりエグいレベルの未来予測。
そして極めつけが、行政の補助金情報を絡めた提案だった。
■ 提案内容がもう「コンサルいらず」
Deep Researchが出してきた提案はこんな感じだった。
「蓄電池×太陽光」セット提案の戦略的な導入時期
⇒ 補助金交付タイミングに合わせ、7月スタートが最も効果的(地方自治体の交付実績ベース)
求人対策
⇒ 地域の高校・専門学校とのタイアップで「建設系インターン制度」を導入。労働局が推進する雇用支援事業と連動。
価格競争に巻き込まれないブランディング戦略
⇒ 「環境貢献度の見える化」認証制度を取得して、環境貢献企業としてのPRを強化。
数字や根拠が、全部行政や公的PDFに裏打ちされてるから、信用性がエグい。
■ 人間がやるリサーチを簡単に超えてきた
GensparkのDeep Researchがやってるのは、ただの「調べもの」じゃない。
情報を広く拾って
信頼できる根拠を重ねて
その上で打ち手の選択肢まで提示してくる
まさに「AIが経営会議を開いてくれる世界」になってきてる。
■ AIは使った人が勝つ
正直、まだ世の中の多くの経営者が「AI?よくわかんない」で止まってる。
でも、使った人は、もう1歩先にいる。
…AIで未来を見据えるって、こういうことなのだろう。
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